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2011年7月 6日 (水)

液状化現象、浦安ばかりを何故報道する(その2)> 増すゴミの悪意

◆ 浦安の液状化は、埋立地全地域で、一様に起こった現象ではありませ


 先週土曜日に、我がマンションの建物全体の診断が行われ、診断結果は、「地盤沈下はなし」で、一安心となりました。

 診断を請け負ったゼネコンのオジサンに、新浦安の液状化によるマンションの被害はそんなに酷かったのか、とお伺いしたところ、「いやそんなことはない、液状化がらみでマンションの建物そのものに、被害は出ていない。ただ、マンションの中低層階居室で窓枠が歪んだり壁紙が突き破られたマンションはある。」「それは施工業者による手抜きの所為ですか?」「いや、揺れが大き過ぎた所為。もっとも、この被害も、浦安よりは、千葉市や習志野市の方が多いように思う」との返答でした。

 私も新浦安のマンション住いの友人数人と情報交換しましたが、浦安市内でのマンション被害は、耳にしてません。

 結局、浦安の液状化被害は、生活インフラと戸建てに集中した、と判断しています。

 私が震災後、液状化が起きた新町・中町を歩いて見た限りは、液状化は両地区全地域一様に起こってはいまません。あくまでも一部特定地域限定で起きた現象との実感を抱いております。(ディベロッパーの差が出たのでは・・・・。)

 ですから、以下の記事のように、「
市域の4分の3が液状化した千葉県浦安市の今川地区に住む会社員・・・・」(朝日新聞2011.4.9 http://www.asahi.com/national/update/0408/TKY201104080597.html )のように書かれてしまうと、読者は「そうか浦安は市内の3/4全域が液状化に見舞われたんだ、浦安って危険だね」と簡単に洗脳されてしまうでしょう。

 くどいようですが、浦安の液状化は、埋立地全域で一様に起きた現象ではありません。同じ場所の舗道でも、同じ場所の町内でも、面積的割合では、液状化が起きなかった場所の方が多いのです。

 嘘だと思ったら、ディズニーランドの見学がてら、埋立地ツアーでもなさってみて下さい。増すゴミが、現場も見ずに、如何に表層的な報道をしているかがお判りになりますから。

 そんなに浦安の液状化被害が甚大だったら、今現在でも浦安には避難民が大勢いないとおかしいでしょう。

 浦安市の避難者は4月12日現在でたったの2名です。(http://www.pref.chiba.lg.jp/bousai/h23touhoku/20110412-75.html

 そして、4月15日には、避難所そのものが閉鎖されました。(http://www.city.urayasu.chiba.jp/item25032.html



◆ 4ヶ月経っても、風評被害を発信し続ける、増すゴミ


 にも拘わらず、相も変わらず増すゴミは、浦安市だけを悪者にしたくてたまらないようです。余程、浦安に恨みがあるのでしょう。

 以下の、読売新聞の記事を、ご覧になって下さい。
< 2011年7月4日読売新聞:http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20110703-OYT1T00860.htm

 「
最多は千葉県で、浦安市など計1万8400戸・・・・・・・・」とあれば、読者のみなさんは、誰だって「浦安が一番被害が大きいんだ」との感想を抱きます。


◆ 千葉県内の被害状況


 では、こちらをご覧になってください。これは、千葉県防災危機管理課が発表した千葉県全域の被害状況です。

1 6月30日現在(http://www.pref.chiba.lg.jp/bousai/h23touhoku/20110630-126.html

2 5月31日現在(http://www.pref.chiba.lg.jp/bousai/h23touhoku/20110531-106.html

上記レポートを、以下に纏めてみました。


< 千葉県内被害ワースト5 >
 *旭市・銚子市は対象から除きました。但し合計数字には算入。


★ 建物全壊

         6/30現在 5/31現在

  千葉県合計   772棟   732棟

  1位 我孫子市 135棟   135棟
  2位 香取市    81棟           47棟
  3位 山武市    39棟     35棟 
  4位 佐倉市    27棟     26棟
  5位 浦安市    14棟       8棟


★ 建物半壊 

  千葉県合計  8,075棟  2,843棟 

  1位 浦安市 3,586棟   470棟
  2位 香取市 1,533棟   242棟
  3位 習志野市   591棟   207棟
  4位 千葉市  420棟   420棟
  5位 松戸市  127棟   118棟


★ 一部損壊 

  千葉県合計  28,004棟  21,008棟

  1位 浦安市   5,047棟  記載なし
  2位 習志野市  3,650棟   826棟
  3位 東庄町   1,801棟  1,802棟
  4位 香取市   1,140棟  3,175棟
  5位 松戸市   1,014棟   901棟

 
 *浦安市の一部損壊家屋の数字が計上されたのは6月16日から(6/16時点5.047棟:http://www.pref.chiba.lg.jp/bousai/h23touhoku/20110616-117.html

 上記件数だけから判断致しますと、全壊以外は、浦安市がダントツです。そうなると、浦安の液状化の被害は甚大だったと増すゴミに言われても、弁解の余地はありません。

 でも解せないのは、5月末時点と6月末時点では、浦安市の数字が急増している点です。これは何故でしょう。何か、からくりがあるのでしょうか。



◆ 手厚い浦安市の被災者支援策


 浦安市の被害(5月末→6月末対比)
 全壊8→14、半壊470→3,586、一部損壊0→5,074、合計484→8,674

 恐らく、原因は、こういうことだと思います。

< 浦安市、液状化で独自支援へ 家屋修復に最大100万円 >
朝日新聞2011.5.30:http://www.asahi.com/politics/update/0529/TKY201105290353.html

< 浦安市被災者生活再建支援制度(2011.6.1)>
http://www.city.urayasu.chiba.jp/item25555.html#moduleid17889

 私のところは何の被害もなかったので、この支援制度は全く知りませんでしたが、この制度によりますと、半壊でも補修に25万円かつ地盤復旧で100万円、一部損壊でも地盤復旧なら100万円の補助金が支給されます。

 この浦安市独自の支援金制度が、被害家屋カウント数急増の原因であることは、ほぼ間違いないでしょう。

 浦安市民は、地盤に関しては誰もが不安を抱いておりますから、たとえ軽微な一部損壊でも、心理的には、この支援金制度を活用したくなるのは、人情というものです。(全員が承認されるかどうかは定かではありませんが・・・・)



◆ 果たして、本当の浦安市の戸建て被害の実態は・・・・実感としては被害は戸建ての1割?


 そうなると、戸建てに関する限り、浦安市の液状化被害の正確な実態は、かなり曖昧なものになってしまいそうな気がします。

 震災直後、液状化が発生した浦安市での断水家庭は33,000戸。そのうちマンションが半分として、戸建て16,500戸のうち、上記報告ベースで全壊から一部損壊まで被害家屋が合計8,674戸ということになると、被害率50%ということになり、正にこれは、増すゴミが報道するように、甚大な被害ということになります。

 私も数回に渡って被害地区を見て廻りましたが、液状化が起きた地区の戸建ての半分が被害にあったという実感は全くありません。被害率は、多くて1割程ではないでしょうか。

 ちなみに、3月15日に浦安市が実施した目視による応急危険度調査は、被災度がないと思われるのは、全体の91%とレポートしております。
(こちらの11pご参照:http://www.city.urayasu.chiba.jp/secure/24580/h230316presen.pdf

 千葉県への報告数字が何に基づいてなされているのか、素人の私には皆目分かりませんが、こと浦安に限ると、市の独自の支援金制度が、実態とはかけはなれた水増し計数になってしまった、と個人的には考えます。

 もっとも、半壊、一部損壊とは、何をもって定義付けられているのかも知りませんので、勝手な推量過ぎる点は否めませんが・・・・。



◆ 熊谷千葉市長、やっかみ半分はやめましょう


 そこで、浦安市の独自の支援金制度ですが、こんな新聞記事が登場しました。

< 100万円もゼロも…千葉の液状化、自治体で支援格差 >
朝日新聞2011.6.11:http://mytown.asahi.com/areanews/chiba/TKY201106100587.html

 民主党の33才の千葉市の熊谷俊人市長さん、もう、他責批判はやめましょう。御党は、国民の生活が第一なんでしょう。だったら、他市のことなど気にせずに、千葉市民第一義の支援策とご政道をなさって下さい。

 でないと、また、暴露記事、書かれてしまいますよ。
< 千葉市長、ツイッター「やり過ぎ」・・・・市議が苦言>
読売2011.6.24:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110625-OYT1T00129.htm



◆ 増すゴミは、信じません

 
 さて、最初の7月4日付けの読売新聞の記事に戻りましょう。

 読売新聞は、「
全国の都道府県に取材し、被害が報告されていた市区町の担当者に聞いた。(中略)最多は千葉県で、浦安市など計約1万8400戸、茨城県も約5100戸」と報じておりますが、千葉県の1万8400戸、という数字は、どこからひっぱてきた数字なんでしょうか。

 朝日も6/11時点の記事では、各自治体から聴取したとして、千葉県の被害を1万8千戸に上るとしています。両紙ともに、日付は違っても、1万8千と偶然、同じような数字。どの時点をとっても、千葉県防災危機管理課の発表数字とは、大幅な乖離が生じているのですが、一体、どうなっているんでしょう。

 朝日が記事を掲載した6/11時点の浦安市の被害報告は、全壊8・半壊470。読売が掲載した7/4時点は、全壊14・半壊3,586・一部損壊5,047と、8,000戸も増えているのに、朝日も読売も同じ数字って、どう考えてもおかしいです。

 ひょっとしたら、独自取材をしたというのは全くのウソで(だって一々各自治体に全部取材していたら膨大な労力と時間がかかる大変な作業でしょう)、1万8000戸というのは、総務省の記者クラブ発表の統一見解の数字という可能性も充分ありえますね。

 或いは、液状化で被害を受けたのが1万8400戸で、残り18,451戸は純粋な地震による被害戸数だ、と解釈して下さいと言うことなのでしょうか。*36,851戸(6月末時点被害戸数合計:全壊772、半壊8,075、一部損壊28,004)

 だとすれば、行政サイドでの原因追求のためのそのような緻密で器用で面倒な振り分け作業に、頭が下がるばかりです。でも、読売の「液状化疑い例も含めて」の言葉の表現は、自治体段階では、原因別にそんな厳密な区分けは出来ていない、を証明していることになりませんか。

 さらに、読売は、関東地区で液状化が発生した市町村のリストを別掲載しておりますが、千葉県では柏市、東京都では中央区が掲載されておりません。

 柏の実態はよくわかりませんが(それにしては、一部損壊が多い。液状化危険度マップも策定されているようだし)、中央区は液状化とは全く無縁だったとは断定出来ません。現に、東京都総務局の発表によれば、液状化は都内7区(中央・港・江東・大田・江戸川・足立・葛飾)で発生、と報告してます。

 まあ、読売のこのリストのタイトルが「液状化による被害があったとみられる自治体」とありますから、きっと、読売記者の主観で、液状化が起きたかどうか、決まるんですね。

 天下の大新聞では、現場ベースは細かいことは考えない、真実や事実などはどうでもいい、読者は下僕、が徹底されているんでしょう。



◆ 専門の不動産業者もいい加減だ


< 住宅最前線 こだわリポート >
日経電子版2011.4.6:http://sumai.nikkei.co.jp/edit/rba/etc/detail/MMSUa8000007042011/

 こちらの記事もかなりいい加減です。中段に豊洲の液状化について触れてますが、「
ここも問題はなかった。通行人に聞いたが、液状化の話は全く聞いていないという」とあります。

 全く問題ないなら、こちらの映像は捏造ですかねぇ。こんなに大勢の人が、立ち止まって見ているというのに。

">


 やはり、増すゴミは増すゴミ。ラベルが低い。人心を惑わす賎業ですな。

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